こんにちは!こんばんは!今回は、ふとした瞬間に過去の恋を思い出す、あの「チクッ」とした切なさと温かさを極上の映像で描いた邦画ラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』をご紹介します🚕🌃✨
本作の面白いところは、物語が「現在」から始まり、主人公2人が過ごした同じ日(7月26日)を1年ずつ「過去」へと遡っていくという逆時系列の構成になっていること。別れた後の少し気まずい現在から、愛し合っていた頃、そして2人が出会った奇跡のような1日までを遡ることで、何気ない日常のすべてが愛おしく感じられる魔法のような作品です。
主演は、日本映画界に欠かせない実力派俳優の池松壮亮と、今や国民的俳優となった伊藤沙莉。この2人の「どこにでもいそうなカップル感」と、息の合った掛け合いは本当に自然で、まるで友人の恋愛をすぐそばで見守っているような感覚に陥ります。
「最近、心から泣けるエモい映画を観ていないな…」という方に絶対おすすめの本作。詳しいあらすじや魅力的なキャスト陣、エモすぎる制作秘話、そして本作の世界観に浸った後、さらにお得に邦画を楽しめるU-NEXTの魅力まで、たっぷり大ボリュームで解説していきます!
「あの頃の私たち、最高だったね。」現在から過去へと遡る、愛おしくも切ないラブストーリー
どんなお話?(あらすじ)
2021年7月26日。怪我でダンサーの夢を諦め、今は舞台の照明スタッフとして働く照生(池松壮亮)は、34歳の誕生日を迎えていました。同じ日、タクシードライバーとして夜の東京を走る葉(伊藤沙莉)は、どこからか聴こえてきた会話から、かつて愛した照生のことを思い出し、彼のマンションへと車を走らせます。
物語は、すでに別れてそれぞれの道を歩んでいる「現在(2021年)」からスタートします。そして、1年前の7月26日、2年前の7月26日…と、照生の誕生日を基準にして、1年ずつ「過去」へと時を遡っていきます。
些細なことですれ違ってしまった日。家でケーキを食べながらバカみたいに笑い合った日。そして、お互いに惹かれ合い、特別な存在になった奇跡のような出会いの日——。
結末(別れ)を知っているからこそ、過去に遡るほどに2人の何気ない日常の会話や笑顔が愛おしく、そして胸を締め付けるほど切なく輝く、新感覚でほろ苦いラブストーリーです。
リアルでエモいキャスト陣
- 照生(てるお):池松壮亮(怪我でダンサーを辞め、照明スタッフとして生きる不器用な青年)
- 葉(よう):伊藤沙莉(照生の元恋人で、夜の街を走るサバサバしたタクシードライバー)
- コンパの男:成田凌(葉の友人がセッティングした合コンで出会う、少しクセのある男性)
- ジュン:大関れいか(葉の親友であり、良き相談相手)
- バーのマスター:市川実和子(2人が行きつけにしていたバーの、気さくなマスター)
- ミュージシャン:尾崎世界観(物語のキーとなる路上ミュージシャンとしてカメオ出演)
胸の奥がキュッとなる…本作のエモすぎる見どころ3選🌃
巻き戻る時間だからこそ感じる「日常の尊さ」
普通の恋愛映画なら「出会い→付き合う→別れ」の順で描かれますが、本作はその真逆。映画の冒頭では2人はもう別れてしまっています。しかし、時間を遡るにつれて、部屋に置かれていた小物の意味や、何気ない口癖の理由がどんどんパズルのように解き明かされていきます。「この時はこんなに笑い合っていたのに…」という切なさと同時に、別れた恋人との時間も決して無駄ではなく、人生の美しい1ページだったのだと肯定してくれる優しさに溢れています。
池松壮亮 × 伊藤沙莉の「リアルすぎる空気感」
この映画がこれほどまでに心に刺さるのは、主演2人の「本当にどこかで付き合っているんじゃないか?」と錯覚するほどの自然な演技です。特別な事件は起きません。深夜のコインランドリーでの会話、タクシーの中での他愛ない冗談、部屋でのダラダラとした時間。その一つ一つの瞬間に、誰もがかつて経験したことのある「あの時の自分たち」を重ねてしまい、どうしようもなくエモい感情が込み上げてきます。
クリープハイプの主題歌「ナイトオンザプラネット」
本作のインスピレーションの源となったのが、クリープハイプの尾崎世界観が書き下ろした楽曲「ナイトオンザプラネット」です。映画の要所やエンディングで流れるこの曲の歌詞とメロディが、照生と葉の物語にこれ以上ないほど完璧にシンクロしています。映画を観終わった後、夜の帰り道で絶対にこの曲をリピート再生したくなること間違いなしです!
作中、2人が家で何度も観ている映画があります。それは1991年のジム・ジャームッシュ監督の傑作『ナイト・オン・ザ・プラネット』。実はこの作品も、同じ日の夜に世界中の違う都市で走る「タクシードライバー」たちを描いた物語なんです。葉がタクシードライバーをしているのも、この名作へのリスペクトから来ています。
【クリープハイプ尾崎世界観の逆オファーから生まれた映画】
普通の映画は「映画ができてから主題歌を依頼する」ものですが、本作は全く逆でした。尾崎世界観が松居大悟監督に「この曲(ナイトオンザプラネット)からインスパイアされた映画を作ってほしい」と依頼したことから、全てがスタートしたという、音楽と映画の奇跡のようなコラボレーション作品なのです。
