逃げ場はない。歴史の闇が、牙を剥く。ライアン・クーグラーが描く、極限のサバイバル・ホラー『罪人たち』
「彼ら」は、夜を待っている。
あらすじ・ストーリー
1930年代、ジム・クロウ法が色濃く残るアメリカ南部。双子の兄弟(マイケル・B・ジョーダン/二役)は、新たな生活を求めて故郷の地へと戻る。
しかし、彼らを待ち受けていたのは、根深い差別だけではなかった。その土地の歴史の闇に潜み、何世紀にもわたって生き続けてきた「何か」が、彼らに襲いかかる。
封印された過去が解き放たれた時、兄弟は想像を絶する恐怖と対峙し、生き残るための壮絶な戦いに身を投じていく。
Main Cast & Staff
- マイケル・B・ジョーダン(双子の兄弟/二役)
- ヘイリー・スタインフェルド
- デルロイ・リンドー
- 監督・脚本:ライアン・クーグラー
絶望と熱狂の鑑賞レビュー
【感想1】ホラー映画の歴史が変わった。呼吸すら忘れる130分。
★★★★★ (5.0)『ブラックパンサー』の監督がホラー?と半信半疑でしたが、とんでもない傑作でした。ただ怖いだけじゃない。歴史的な背景が生み出す重苦しい空気感と、超自然的な恐怖が融合して、逃げ場のない絶望を味わえます。
マイケル・B・ジョーダンの二役の演じ分けも凄まじく、特に後半のサバイバル描写は、映画館の座席に爪痕が残るほど力が入りました。
【感想2】闇の描写が凄すぎる。自宅が「あの場所」になる恐怖。
★★★★☆ (4.5)映像の「暗さ」が素晴らしいです。何かが潜んでいる気配、松明の明かりが届かない闇の深さ。配信で観るなら、絶対に部屋を真っ暗にして、音響も整えて観るべきです。
クーグラー監督らしい社会的なメッセージも込められていますが、それが説教臭くならず、純粋なエンターテイメントとしての恐怖を加速させていました。
